【初級編】PLC(シーケンサ)の入力、出力 -シンク・ソースー

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FA(ファクトリーオートメーション、工場の自動化)で使用されている生産設備には、モータやシリンダなどを制御するためのPLC(シーケンサ)があります

PLC(シーケンサ)にはモータやシリンダなどを制御するために、電磁開閉器やインバータ、電磁弁へ電気信号を送り動作させたり、その動作させるタイミングを制御するためにセンサーの信号を取り込んだりします。

つまり、PLC(シーケンサ)の入力とはセンサーの信号を取り込む、出力とはモータやシリンダなどへ信号を送るものとなります。

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PLC(シーケンサ)の入力の原理を説明しますと、入力信号はフォトカプラを使用してセンサーなどから電圧を印加される(センサーから信号を出力する)で発光素子を点灯させPLC(シーケンサ)側の受光素子で入力信号として取り込みます。それら発光素子と受光素子は絶縁されているため、ノイズを受けることが少なく、誤動作が少なくなります。

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三菱電機製 iQ-Rシリーズ RX42C4形DC入力ユニット

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また、PLC(シーケンサ)の出力の原理を説明しますと、出力信号はトランジスタを使用し電磁開閉器やインバータ、電磁弁へ電圧を印加する(PLCのフォトトランジスタで発光素子を点灯させ受光素子で出力信号として電圧を印加する)ことができます。入力信号の原理同様に、フォトトランジスタはノイズを受けることが少ないため誤動作が少なくなります。

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三菱電機製 iQ-Rシリーズ RY42NT2P形DC出力ユニット

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当然フォトカプラやトランジスタにはシンク・ソースという概念があり、トランジスタの共通コモンを0Vで取るか、24Vで取るか。
トランジスタの共通コモンの電圧をそれぞれ合わせる必要があります。

上記画像で説明したものは全てシンクタイプ(NPN)となっており、トランジスタの共通コモンは0Vで負荷側から出力ユニット側に電流が流れることになります。

シンクタイプは主に日本で多く使用されており、海外で多く使用されているのがソースタイプ(PNP)となっており、トランジスタの共通コモンは24Vで出力ユニット側から負荷側に電流が流れることになります。

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