【中級編】異常履歴保存方法ーGOT2000シリーズー

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FA(ファクトリーオートメーション:工場の自動化設備)では必ずトラブルが発生します。

工場の自動化設備で稼働率100%や不良率0%の装置を作ることは不可能であり、これらを可能にするのはいくら設備投資をしても無理でしょう。

なので、工場の自動化設備においてトラブルは必ず起きるものとして考えると、どのように、いつ、なんでトラブルが発生したかを知る必要があり、その原因・要因から設備をもっと良く改良することは可能です。

また、メンテナンスを行う時にそのトラブル情報を保存しておくことで、どのような状況下でトラブルが多発しているかを簡単に把握することができるようになります。

今回はGOTシリーズの異常履歴保存方法について紹介したいと思います。


GOT2000シリーズの異常履歴保存方法

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プロジェクトの『アラーム』を選択します。

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『ユーザアラーム監視』を選択し、設定していない場合は『新規』を選択します。

ポップアップされた画面上で作業を行います。
(a) アラーム名を記入します。
(b) 履歴収集方法の『履歴モード』を選択します。
(c) GOT本体の内蔵メモリで停電保持する(バッテリが必要となります)にチェックを入れます。
(d) バッファリングの保存件数を指定します。(今回は200件)

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次にタブの中のファイル保存を設定します。

(a) アラームログファイルを保存にチェックを入れる。
(b) ドライブ名を指定する。(SDカードや内部メモリ)
(c) 保存トリガを指定する。(立ち上がりや状態変化)
※状態変化を指定しておくのが無難だと思います。

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以上で設定は終了です。

終わりに

異常履歴を作成することで、何のトラブルで装置が止まったのかを容易に判断することができます。
タッチパネルのメーカー毎に設定方法は異なりますので、各メーカーの取扱説明書を参照するようにして下さい。