エレベータというものを、日常で1回は使用しているのではないでしょうか。
エレベータは単純な制御回路でできそうな気もしますよね?
意外と難しいのです。
1階から2階へ移動するのは簡単ですが、様々なボタンが各階に存在し、それらをどのようにしてエレベータを動かす。
それをシーケンス制御で記述するのはなかなかプログラム製作レベルとしては高い方だと思います。
エレベータも階が増えるほど、入力・出力点数ともに増え、それらを演算式に組み込む必要があり、階層ごとの操作も一つずつ増えるのでとても大変です。
エレベータ制御プログラムを記述できるようになれば、あなたもシーケンス制御屋としては相当レベルが高いと思いますので、自信を持って頂いて良いと思います。
今回はエレベータ制御プログラムの製作を紹介します。
機械 製作仕様
一番重要なモータの選定を行います。条件は上記の条件で選定しました。7056W以上のモータが必要となり、三菱電機 SF-PR(200V-4P-7.5kW)を選定するのが良いかと思われます。ただし、モーメントやラジアル荷重などの計算は行っておらず、また、容量にも多少余裕が必要だと思いますので、設計者にて判断をして頂きたいです。
ソフト仕様
制御する場合、まずどこに何の機器が取りつくかを正確に把握する必要があります。上記のような図面を製作しない設計業者も多いですが、配線業者への指示をするためにも必ず描くようにしなければならないです。
エレベータの扉はエアーシリンダを使用、エレベータがいる階層検出は回帰反射型センサを使用します(シミュレーションでは使用していません)。
今回のソフトはエレベータの上昇指令をL100、エレベータの下降指令をL300にしております(GX Works3仕様では使用しません)。基本的に指令は停電保持を使用しておこないます。停電して再起動する時に、ダンマリ停止になるとトラブルの原因になるからです。
GX Works2 使用機器
PLCやタッチパネルは下記のものを使用します。
PLC :Q03UDVCPU
PLCソフト:GX Works2
タッチパネル :GT2508-VTBD
タッチパネルソフト:GT Designer3
このプログラムにはいくつか欠陥があり、それらを解消したものをGX Works3仕様として下記に解説します。
エレベータプログラム 改訂版ーGX Works3仕様ー
PLCやタッチパネルは下記のものを使用します。
PLC :iQ-Rシリーズ
PLCソフト:GX Works3
タッチパネル :GT2508-VTBD
タッチパネルソフト:GT Designer3
YouTube
youtu.be
gif
※gifは参考程度でご覧ください。
上記動画を見て頂いた通り、32階まで行くことが可能となりました。
ただし、行先を複数指定されると、上昇、下降の優位性を保てなってしまいます。
これは、インターロックとして上昇中や下降中などを自己保持するようにすれば良いです。
プログラム解説
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