【初級編】FA工場で使われるセンサーについて

FA現場では、食品や段ボール、ウェットティッシュなど様々な搬送物があります。
それらを正確に検出することで、搬送物を制御することができ、様々な搬送をすることができます。

今回はそんな電気屋の命とも言えるセンサーについて紹介したいと思います。

【目次】

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センサーとは

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引用:オムロン
http://www.fa.omron.co.jp/products/family/407/
 

上記画像に様々な種類のセンサーを示します。
アンプ内蔵型と呼ばれるセンサーで、透過形や回帰反射形や拡散反射などがあります。種類の説明の前に回路について説明します。


回路図

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引用:オムロン

http://www.fa.omron.co.jp/products/family/407/

上記が回路図となります。
光電センサー主回路という部分でセンサーの光量が一定量減少したか、増加したかを判断することができ、搬送物の有無を区別することができます。
そして、主回路がONとなるとトランジスタのコモンを0Vに接続することで、トランジスタ出力が可能となります。
そのセンサーのトランジスタ出力信号をPLC(シーケンサ)で入力することで、電気制御をすることができます。

透過形

光電センサーの光(E3Zは赤外光となります。)を発する投光側と光が来たか判断する受光側と2つが必要となります。

このセンサーの特徴としては、防水性があり、またスリットと呼ばれるセンサーのレンズ径を絞れるものを使用することで、小さい搬送物を検出することも可能となります。

回帰反射形

回帰反射形は投光側と受光側のセンサーが一体となっており、センサーの光をミラーに当て、その返ってくる光量で搬送物を検出することができます。



特徴としては、非防水(ミラーが濡れてしまうと正常に検出できなくなってしまうため)であり、透過形よりも薄い搬送物を検出することができません。
ただ、透過形よりも安価であるため、段ボール搬送などで多く使用されます。
また、光が戻ってくるので、透明体の搬送物の検出に有利という点があります。

拡散反射形

拡散反射形は投光側と受光側が一つとなっており、搬送物に当たって返って来た光量を判断することで搬送物の検出を行っています。
一般的なセンサーという認識が強いと思われますが、精度が悪く誤検出する可能性が高いです。
しかし、透過形や回帰反射形とは異なり、一つの部品のみで搬送物の検出ができるため、片側にしかセンサーを設置できない場合に有利となります。

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終わりに

センサーと言っても様々なものがあります。
私の説明がザックリし過ぎというのもありますが、使用してみないとよくわからないと思います。

ぜひ様々なセンサーを使用してみて下さい。