KEYENCE(キーエンス)のプログラムソフト、KV STUDIOでは、スクリプト機能があります。
スクリプト機能とは、簡易的なプログラミング言語の一種を指すものであり、ラダー言語では特に四則演算に掛かってしまうステップ数を大幅に削減できるというものです。
記述方法としては、私の感想としてC++に近い形かなと思います。
三菱電機にも同じような機能として、インラインSTというものがあります。あまり使用したことがないので説明を省きます。笑
三菱電機のタッチパネルGOTシリーズではそのようなスクリプト機能がありますので、下記の過去記事を参考にして頂ければと思います。
はなしが逸れてしまいましたが、KVスクリプト機能の説明をしたいと思います。
【目次】
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KVスクリプトとは

冒頭でも説明したとおり、KVスクリプトとはプログラム言語の一種であり、簡単に記述することのできるプログラムです。
ラダー言語では、簡単な多項式でも連続した四則演算を行う必要があり、多くのデータレジスタを無駄に消費していました。
KVスクリプトはC++のような言語で記述することができるため、複雑な多項式でも一行で記述することができ、プログラムステップの削減と無駄なデータレジスタの消費を防ぐことができるようになります。
KVスクリプトの記述方法
KVスクリプトの記述方法としては、まず『ボックススクリプト』か『エリアスクリプト』かを選択します。
今回は『ボックススクリプト』で作成します。
次に演算なのか、条件文なのか、繰り返しなのかを考えながらプログラムを作成します。
このあたりからプログラム設計者の個性が出ますので、自分で考えながら下記の資料を見てください。
ボックススクリプト
エリアスクリプト
代入文
演算子
条件分岐文
繰り返し制御文
データ型指定
KVスクリプト入力方法
KV STUDIOでどのように入力すれば良いか、その例を紹介していきます。
ボックススクリプト挿入
入力例
D0.Uは16ビット符号無しデータ型を指定し、D2.Lは単精度浮動小数点型を指定しています。
演算が異なるので、このようにデータの型を分けなければなりません。
シミュレーション演算結果 D0.U
D0の現在値が10であり、答えが正しいことがわかりました。
シミュレーション演算結果 D2.L
D2の現在値がそれらしい数値になったと思います。笑
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終わりに
多項式がある場合KVスクリプト機能を使用すると利点が多いので参考にして下さい。