電気設計って、かっこよく制御盤設計したりPLCプログラム設計したりと思っているかと思います。
たしかに、電気設計はそういう部署ですが、基礎知識がなければ制御盤設計もPLCプログラム設計もできません。
今回は制御盤設計について紹介しますが、制御盤設計を行う上で必要なことは電線のサイズを決めることです。
電線サイズが決まらないことには制御盤設計も行うことができません。
電線サイズを決めるとどのように制御盤設計が進むのかもお話していこうと思います。
【目次】
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なぜ電線サイズが必要なのか
電線サイズをなぜ決める必要があるのか。
結論としては、適正なブレーカーを選定するためです。
電線には様々な種類があり、その太さによって掛けられる電圧や流せる電流が決まってきます。
使用する電圧や使用する電流量を把握することによって、電線サイズを決めることができるようになるのです。
適正な電線じゃないとどのようになるのか
適正な電線サイズではない場合、電線が燃えますね。
今後お話しますが、流れる電流が決まれば電線のサイズが決定し、適正なブレーカーを選定することができます。
しかし、適正なブレーカーを選定していても、電線サイズを間違えたら電線の許容電流値を超えてしまうため、結果燃えてしまうということです。
ですので、電気設計者は必ず適正な電線かどうかを判断する知識が必要となり、電線サイズの選定を行えることが重要となります。
電線サイズによる電線許容電流値 KIV
引用:http://kaneshindenki.co.jp/wp-content/uploads/2017/04/iv_kiv.pdf
制御盤でよく使われるKIVの許容電流値です。
これらの許容電流値を参考にして電気設計は制御盤設計を行っていきます。
電流減少係数
第二種電気工事士などの試験で出題されるものですが、同じ電線管内に何本入るかによって電線の許容電流値が変化します。
制御盤ですので、当然カッチングダクト内に大量の電線が納められます。
電線の量が多くなればなるほど、熱が逃げにくくなり、それに伴って許容電流値が減ってしまうというのが電流減少係数です。
私の場合、電流減少係数は0.8くらいで見ておきます。
本来は違うのですが、これくらい見ておけば問題ないかなと思います。
終わりに
制御盤設計は電気設計の基礎となるものです。
プログラム設計だけできても、制御盤設計ができなければただのソフト屋さんだと私は思っております。
経験が必要な分野ですが、制御盤を設計できるように努力していきましょう。
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