【PRIVATE】プログラムは不完全でありながら完璧でなくてはならない

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どんな優秀なプログラマーだろうが、プログラムは不完全です。

 

全ての事象、結果を把握することができなければ、完璧なプログラムはありえないのです。

 

ソフト上で完結しているプログラム、つまりゲームなどは人の操作があるとはいえ、ある程度の事象、結果を把握することができます。

※だからと言って完璧なプログラムを作れるかは別ですが。

 

しかし、FA工場という機械・電気・作業者が存在する業界では全ての事象、結果を把握することは不可能といっていいでしょう。

 

今後、カメラで作業者の動作を把握することができたり、予想できるようになれば話は別かもしれませんが、そんな設備投資をする工場があるとは思えないです。

 

とは言え、プログラムを作成する側としては、トラブルがないようにプログラムを作りたいものです。

 

完璧なプログラムに近づけるための秘訣をFA業界向けに紹介していきます。

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まず完璧なプログラムとは、復旧ができお客様工場の運用に適しているもののことをいいます。

 

運用上でのトラブル・対策

1.機械の構造、ライン的に不可能な搬送

  →設計着手時にしっかり検討をする。

2.材料の補充、製品取り出し部での満杯

  →作業者が補充してくれなかったり、満杯で取り出してくれなかったりという状態を設計段階で検討し、お客様との運用を決める。

 

復旧でのトラブル・対策

1.アラームリストを作成する。

  →どのようなアラームがあるかをお客様が把握することができ、復旧方法を明記することでお客様の不安がなくなる。

2.原点復帰や自動運転が起動しない。

  →原点復帰ができない理由(センサーが正常ではない)や自動運転起動ができない理由をまとめたものをタッチパネルにて表示するとわかりやすい。

 

電気でのトラブル・対策

1.センサーチャタリング防止タイマーの設置

  →透明体の搬送物に対して、センサーのチャタリングは必ずあるものです。そのような搬送物の場合、センサーのチャタリング防止タイマーを設置し、自己保持などするとプログラム上は1つの搬送物とみなすことができます。

2.上下流装置とのインターフェース信号のチャタリング防止タイマーの設置

  →インターフェース信号のチャタリング防止タイマーはやっている人を見たことがありませんが、現地にてお客様既設装置の信号がチャタリングしており、深夜2時まで作業したことがあるためです。

3.動作インターロックタイマーの設置

  →項目1を行っても搬送物によってはチャタリングを起こしてしまうものがあります。動作フラグのセンサーなら動作にインターロックタイマーを設けることによって、搬送物によってセンサーがチャタリングを起こしても動作を制限することができます。

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