あなたはどのようにC カウンタ回路を使用しているでしょうか。
GX Works3で使用するC カウンタ回路は基礎であり、使い道もあまりないため、C カウンタ回路を使用せずプログラムを作る人も多いです。
C カウンタ回路はデータレジスタでも代替できるし、タッチパネルでデータ処理するにもCよりDレジスタの方が処理しやすいため、私もDレジスタを使用します。
そんな中でもC カウンタ回路を使うメリットはコンベヤでのセンサーチャタリング防止タイマーやワークピッチ詰り検出を行うためのプログラムが作成できるということです。
センサーチャタリング防止タイマーについては、センサーの取付方法は機械構造によって変わるため不確かであり、センサーが搬送方向に対して45度(斜め)に取り付けられたりします。
そのようになるとある程度コンベヤで起動しているのを確認しながら一定時間ワークがONしたらビットがONするC カウンタ回路が役に立ちます。
また、ワークピッチ詰り回路は意外と需要が多いわりにあまり回路紹介がされていないです。
そう、あなたが思っている以上にワークピッチ詰り検出プログラムを作成するのは手間と考えられているのです。
ワークピッチ詰り検出プログラムを作成できるFA電気屋が少ないということを述べておきますが、私は慣れてしまったので割と簡単に作成してしまいます。
※私がすごいとかではなく、搬送メーカーの制御を行うとセンサー1つでコンベヤ上のワークピッチ詰りを検出してNG排出したい要望が多いため慣れてしまったということだけです。
私の詰まらない自慢は放っておいといて、今回はC カウンタ回路の実務に直結するカウンタ回路の使い方応用例をGX Works3を用いて紹介しようと思います。
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C(カウンタ)【リセット優先回路】 センサーチャタリング防止タイマー
リセット優先回路 センサーチャタリング防止タイマー参考例
Point.センサー検出:X0のb接点を使ってチャタリング防止タイマーとしてC:カウンタを使う
C(カウンタ)センサーチャタリング防止タイマープログラム参考例
Point.C0のカウント計測にY0:コンベヤ起動とSM409:10msecクロックを設けることによって途中停止にも対応
C(カウンタ)センサーチャタリング防止タイマープログラムシミュレーション例
Point.シミュレーション上で、X0とY0をONしたりOFFしたりすることで動作を確認できる
C(カウンタ)【セット優先回路】 ワークピッチ詰り検出
セット優先回路 ワークピッチ詰り検出参考例
Point.センサー一つでワークピッチ詰りを検出するプログラムを作成する
セット優先回路 ワークピッチ詰り検出プログラム例
Point.X0の立ち上がりとC1のb接点を使用してワークピッチ詰りを検出する
セット優先回路 ワークピッチ詰り検出プログラムシミュレーション例
Point.シミュレーション上で、X0をONしたりOFFしたりするとM1:ワークピッチ詰り検出がONする
まとめ
・セット・リセット優先回路の特性を利用してセンサーチャタリング防止タイマーとワークピッチ詰りとしてC(カウンタ)回路プログラムを作成できる
・センサー検出:X0のb接点を使ってチャタリング防止タイマーとしてC:カウンタを使う
・X0の立ち上がりとC1のb接点を使用してワークピッチ詰りを検出する