【上級編】N-L20通信ユニット バーコードリーダーBL-1300設定方法 AutoID Network Navigator

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PLCで様々なことができるようになってくると、バーコードリーダーと通信して振分を行って欲しいという要望が発生します。

バーコードリーダーはキーエンス製がよく指定され、バーコードリーダーと通信できる専用ユニットN-L20があります

これは様々な通信方式が確保されており、欲しい情報だけをPLCへ提供してくれるので非常に便利です。

通信方式としては、iQ-RシリーズのEthernetユニットRJ71EN71からEthernetケーブルをN-L20に接続しシリアル通信を行います

正確に言うとコマンド通信であり、コマンドを送ったらN-L20から返信が帰ってくる制御方法であえてPLCリンクを使用しない方法を行います。

PLCリンクのメリットは設定が簡単、デメリットとしては複数台N-L20を使用するとタイミングによってはデータが桁落ちするということが発生します。

キーエンスに確認してもデメリットはあり得ないと言いますが、実際は私はN-L20で同時(0.5~1秒ほど)のタイミング入力をするとバーコードリーダーの桁落ちが発生しましたし、PLCリンクの特性上あり得てしまうのかなと考えております。

PLCリンクでは高速で搬送する生産ラインではデータ処理が追い付かないため、今回はあえてiQ-RシリーズのEthernetユニットRJ71EN71のシリアル通信にて制御を行いたいと思いました。

しかし、Qシリーズの立ち上げ方法がメインで記載されており、iQ-Rシリーズは載っていなかったです。

複数回に分けて、iQ-RシリーズEthernetユニットRJ71EN71とN-L20、BL-1300の設定について紹介していこうと思います。

今回はN-L20通信ユニットバーコードリーダーBL-1300設定方法 AutoID Network Navigatorについて紹介します。

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N-L20通信ユニット バーコードリーダーBL-1300設定方法

AutoID Network Navigator 起動
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Point.N-L20やBL-1300などの設定はAutoID Network Navigatorが必要

N-L20やBL-1300の通信設定や読取方法を設定するためにはAutoID Network Navigatorが必要となります。

これはキーエンスからCDを入手しインストールする必要がありますので、バーコードリーダーを使用する際はキーエンスに通信設定用のツールをくださいという話をあらかじめするのが良いでしょう。

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AutoID Network Navigator 新規作成
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Point.新規作成をクリックします。

AutoID Network Navigator 機種設定
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Point.N-L20をクリックします

今回の想定として、BL-1300はN-L20とシリアル通信を行い、N-L20はPLCのEthernetユニットRJ71EN71とシリアル通信することとしております。

ですので、まずはN-L20をクリックします。

AutoID Network Navigator 設定ウィザード
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Point.設定ウィザードにて通信方式を決める

AutoID Network Navigator トリガータイミング
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Point.シリアル通信でタイミングを選択する場合はコマンドで入力を選択

N-L20には、I/O端子が付属しており、そちらからもトリガータイミングを立てることが可能ですが、今回はシリアル通信ですのでタイミングONコマンド(フラグ)で入力を選択します。

AutoID Network Navigator 読取データ出力先
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Point.バーコードで読んだデータをどこに出力するか選択

AutoID Network Navigator 通信プロトコル
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Point.RJ71EN71は”TCP”、三菱電機製PLCによるPLCリンクは”PLCリンク(MCプロトコル)”

今回はRJ71EN71での通信ですので、TCP通信とします。

AutoID Network Navigator ポート番号
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Point.ポート番号はN-L20とPLCどちらも一緒にするため必ず合わせる

これを合わせないと通信ができなかったので、必ずポート番号はN-L20とPLCどちらも一緒にするようにして下さい。

AutoID Network Navigator ボーレート/データ長
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Point.N-L20 ➡ BL-1300を設定するにはBL-1300の初期設定ボーレート:9600bps / データ長:7bitに合わせる

ここでいうボーレートというのはN-L20とBL-1300とのシリアル通信の速度であり、BL-1300の初期設定値に合わせないと通信ができないです。

ここでBL-1300が新品でなく初期設定が変更されている場合は。。。ひたすらボーレートやデータ長などをいじり合うところを探さなくてはなりません。
※キーエンスのバーコードリーダー担当ならBL-1300と直接通信できる通信キットを持っている可能性はありますが、あらかじめ日程の相談をしておかないとなかなか都合がつかないです。

AutoID Network Navigator 設定
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Point.IPアドレスやゲートウェイ、ポート番号などはPLC設定で必要となる

IPアドレスやゲートウェイ、ポート番号などはPLCのEthernetユニットRJ71EN71で必要となる情報ですので必ず間違えないようにして下さい。

私はPLCのEthernetユニットのサブネットマスクの設定を間違えてしまったため、ずっと通信できませんでした。

N-L20 サブネットマスク初期値:255.255.255.0 

AutoID Network Navigator BL-1300設定
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Point.通信状態を確認し、BL-1300の設定に移行します

AutoID Network Navigator BL-1300設定
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Point.BL-1300をクリック

AutoID Network Navigator BL-1300コード設定
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Point.BL-1300で読み取るコードをここで設定する

BL-1300で読み取るバーコードの種類や文字数などをこちらで設定することが可能です。

文字数を多くすれば少なくても当然読むことができますが、無駄なデータ領域が増えるため通信する場合は不利になります。

本来は不要なものは減らすのが良いかと思います。

まとめ
・N-L20やBL-1300の設定にはAutoID Network Navigatorが必要
・IPアドレスやゲートウェイ、ポート番号などはPLC設定で必要となる
・N-L20 ➡ BL-1300を設定するにはBL-1300の初期設定ボーレート:9600bps / データ長:7bitに合わせる



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