【PRIVATE】組み込みソフトウェアとPLCとの違い ーPLCの汎用性についてー

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私は、転職活動を少しずつ行っているのですが、半導体加工装置メーカーでとある企業の選考を受け、組み込みソフトウェアというものに興味を示しました。

もともと、私はC言語がベースで大学時代研究を進めており、組み込みソフトウェアはC言語でプログラムする小型の基盤で様々なものを動かすというものです。

あなたの周りにもたくさんあり、それはテレビだったり洗濯機だったり、リモコンだったりと。

様々な電化製品として私たちの周りに存在し、小型化を進めるうえで組み込みソフトウェアという存在は切り離して考えることができないくらい重要なものです。

そこで、PLCというものを考えると、小型化するうえでPLCというものは大型であり、テレビに搭載しようとしたら完全にテレビが大型化することが目に見えるでしょう。

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組み込みソフトウェアとPLCの違い

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そもそもPLCと組み込みソフトウェアとの違いとはなんでしょうか

私が数日間調べた結果はこのような感じです。

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上記表にまとめましたが、簡単に言うと組み込みソフトウェアは部品単体で購入するため安いのがメリットだが、その部品単体を様々な組み合わせから構成し、組み込み製品として完成させるための知識が必要という敷居が高いというのがデメリットです。

PLCはコストが高いというのがデメリットですが、完成品であるため基板から設計を行う必要がなくインターフェース(I/F)も各社メーカーから出ているソフトウェアを使用することによって簡単にデバッグができるというメリットがあります。

そもそも組み込みソフトウェアとPLCの概念が異なっているのですが、組み込みソフトウェアは安く、小さく大量に、必要最低限で構築するのに対して、PLCは拡張のしやすさやメンテナンスのしやすが求められます

この違いは組み込みソフトウェアが大量生産される商品に組み込まれるためであり、その機能を満たせれば拡張性は必要なく、その拡張性は無駄なコストとなってしまうのです。

逆にPLCは拡張性がないと困ることが多く、現場に納入してから追加・修正して欲しいというものが多いため、一品ものや改造が必要な設備ラインにはPLCを搭載する方が無難でしょう。

また、各社メーカーが保障しているPLCですので、自分で基板設計し、妥当か検討する必要もありませんので、購入して使用すれば良いのです。

適材適所という言葉がこれほど組み込みソフトウェアとPLCに当てはまるとは思いませんでした。

要約すると、組み込みソフトウェアは安く部品を購入して自分たちPLCを作っちゃおうという考えで、PLCは各社メーカーが作ったものを購入して部品とかの保証はそちらでお願いしますという感じでしょうか。

保証料と考えればPLCが高くなるもの納得しますね。

あのプログラム言語だからできるという妄想

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面接中にハッ!!とさせられたのですが、組み込みソフトウェアだから複雑な制御ができるとかPLCだから簡単な制御しかできないとか、そのレベルでしか話ができない技術者はもっと技術を磨かないといけないです。

たまにそのようなことをいうソフト屋さんや後輩や先輩がいるのですが、プログラム言語が何であろうとCPUが処理する前のインターフェースが異なるだけで、それらを処理するCPUは同じビットで処理をしているだけです。

これがわからず、あの言語だからその処理ができるとか、この言語はこの機能がないからプログラムできないとか言い訳はやめましょう

あくまでプログラム言語は道具であり、その道具を使いこなし応用するのか、道具の説明書だけ見ているのかで天と地ほどプログラマーとしての技術に差が出てきます。

組み込みソフトウェアでできるならPLCでもできる、そのように考えて自分のプログラム技術を磨くのが良いでしょう。

現状に甘んじて自分の技術不足をプログラム言語のせい責任を丸投げするのはやめて下さい。

私は本当にまだまだ未熟ものですが、将棋プログラムやオセロプログラムも作成しました。

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つまり、PLCでも組み込みソフトウェアくらいのことができるようにならないと転職でもこの資本主義という舞台では勝負できないということですね。

今回の転職活動を通じてよくわかったのですが、組み込みソフトウェアの拡張性のなさを考えると生産設備ラインで生きてきた私は息苦しさを感じましたし、基盤を一つ一つ作り、それぞれの電気製品にあった動作を考えるというのは一品ものにはコストメリットが合わないということです。

組み込みソフトウェアという言葉は非常に興味を惹かれましたが、なかなか色々な分野の知識が必要で、最低限の機能を選定するためにはその使用する部品を隅々まで知らないといけないという難しさを感じ取れました。

逆にPLCは全ての機能が満載なので、よくわからない機器を使用してもメーカーに問い合わせればこの機能があるのでそれを使用して下さいというようなことが非常に多いので、案外PLCの方が知識的な敷居が低いように感じました。

まとめ
・組み込みは安いが知識が必要
・PLCは高いが保障はメーカーが行っているし、機能が満載されている
・組み込み、PLCそれぞれ適材適所を考えてシステム・製品を構成する



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