キーエンスKV-8000シリーズのEthernet/IPを使用したバーコードリーダーSR-2000の制御プログラムについて紹介します。
こういう機器は初めて使うときに苦労しますが、一度使えばなんてことないということが多いです。
初めての敷居が高い、その敷居を低くするには参考プログラムを見るのが手っ取り早いです。
私のプログラムが正解ではないですが、参考程度に確認しながら自分の認識に落とし込むと学びのスピードも上がるかと思います。
制御プログラム作成フロー
KV-8000 Ethernet/IP設定
SR-2000をEthernet/IPで通信する場合、IPアドレスの設定が必要となります。
なぜ?
Ethernetベースのフィールドネットワークは各機器と通信するためにIPアドレスを設定することによって、通信を確立することができます。
ですので、今回のようなEthernet/IPを設定する際はバーコードリーダーSR-2000とKV-8000にIPアドレスを設定します。
IPアドレスは192.168.0.?が一般的
FA機器のIPアドレスを割り付けるにあたって、一般的には192.168.0.?です。
192.168.0.の0を1にしたり、2にしたりすることはありますが、こだわりがなければ192.168.0.?で合わせておくのが良いでしょうか。
決まりごとではないのですが、あくまでも一般的な設定という認識をもってもらえればと思います。
今回は
PLC:192.168.0.1
SR-2000:192.168.0.2
とIPアドレスを仮に割り付けます。
SR-2000 IPアドレス設定
SR-2000 Ethernet/IP設定方法
KV-8000 IPアドレス設定
KV-8000 Ethernet/IP設定方法
SR-2000 リフレッシュ設定
リフレッシュとは?
リフレッシュとは、PLCのスキャンと各機器の処理、そしてフィールドネットワーク(Ethernet/IPなど)の通信速度による時間差を吸収してくれるものであり、各機器の処理した結果をPLCのデバイスに反映してくれる処理をリフレッシュと言います。
PLCのプログラム設計をする上ではそこまで気にせず、自分の好きなデバイスに反映するというイメージを持ってもらえれば問題ないかと思います。
リフレッシュ設定方法
SR-2000 リフレッシュ設定デバイスコメント反映
SR-2000 デバイスコメント反映デバイスマップ一覧
SR-2000→PLC デバイスマップPLC→SR-2000 デバイスマップ
SR-2000→PLCデバイスマップ詳細内容
ハンドシェイクとエラーステータスBUSYステータス
完了ステータス
エラーステータス
端子ステータス
マッチングレベルステータス
PLC→SR-2000デバイスマップ詳細内容
ハンドシェイク・クリアビット読取開始要求・各種動作指示
完了ビットのクリア
制御タイムチャート
今回紹介する方式としては、タイミング方式:レベル同期、ハンドシェイク:無効となるかと思います。
どれが良い、悪いは私が判断できませんので、優先としては制御プログラムとして動作することと定義しております。
下記にタイミング方式とハンドシェイクの違いによるタイムチャートを記載しますので参考にして下さい。
タイミング方式:レベル同期、ハンドシェイク:無効
タイミング方式:レベル同期、ハンドシェイク:無効タイミング方式:ワンショット同期、ハンドシェイク:無効
タイミング方式:ワンショット同期、ハンドシェイク:無効タイミング方式:レベル同期、ハンドシェイク:有効
タイミング方式:レベル同期、ハンドシェイク:有効制御プログラム作成
SR-2000 起動確認
SR-2000 起動確認Point.DM10026.0:サイクリック通信ノードテーブル正常で通信を確認
SR-2000が正常に通信できているかをDM10026.0を使用して確認しています。
Point.MR008:BCR 読取トリガーをONして読取開始
MR008をONすることによって、SR-2000の読取が開始されます。
SR-2000 読取指令
SR-2000 読取指令SR-2000 読取ステータス
SR-2000 読取ステータスSR-2000 エラークリア・読取要求
SR-2000 エラークリア・読取要求まとめ
・DM10026.0:サイクリック通信ノードテーブル正常で通信を確認・MR008:BCR 読取トリガーをONして読取開始