【PRIVATE】電気設計業務に集中するために・・・

大手・中規模の会社の電気設計業務は、ハード設計・ソフト設計、試運転調整以外にも、他部署との日程調整、配線業者との擦り合わせ、お客様との打ち合わせなど様々な業務が存在し、それらをこなしながら自分の業務を行うというハードスケジュールをこなしております。こうなると、協力業者に仕事を任せた方が良いという判断にもなりますね。

私が数年前感じた違和感を紹介して、現状、電気設計業務に集中する方法を紹介しようと思います。

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電気設計業務について

電気設計とは、会社や業界に応じて範囲が様々ですが、私の考える、『電気設計とは』、PLCを用いてFA装置を一括制御することです。

それらに付随する制御盤や操作盤などの業務をハード設計、ハード設計完了後からFA装置を動かすための PLC用プログラムを作成するのがソフト設計、社内調整から現地調整を試運転と考えています。

数年前の現状

数年前の私は、電気設計を行うか、行わないかという微妙な立場となっています。原因は単純で上司から協力業者を使ってマネージメントして物件数をこなして欲しいということになっているからです。どこの職場でもそうだと思いますが、社歴が長くなると実務よりもマネージメントを求められることが多いです。そうした方が効率的ですし、なにより他の色々な業務に目を向けられるようになります。

協力業者に任せれば社内・現地での試運転もなく、機械的にうまくいかない!通信がうまくいかない!生産能力がでない!という対応も協力業者がある程度対応し、本当にわからないときに相談され、指示するという構図が成り立つため、いくつかの些細な実務が軽減されます。

そして、マネージメントをすることによって、全体を見渡しながら話をし、何を早く対応しなくてはならないかを他部署含めて話すことが可能となり、工程や試運転調整をスムーズに進めていくことが可能です。私の以前の勤め先もマネージメントに力を入れていきたい!と。マネージメントできる人材を増やす!と。

私のマネージメント感

世の中でもマネージメントできる人が優秀だと認識されており、私もそう思います。ただ、私はマネージメントしていて楽しく感じない。先程述べました通り、マネージメントをすることによって、全体を見渡しながら話をし、何を早く対応しなくてはならないかを他部署含めて話すことが可能となり、工程や試運転調整をスムーズに進めていくことが可能なのです。

つまりは、ゆっくり会議を開いてさぁーみなさんどうしましょうか?というお話合いを笑いながら行い、今回はここの検討が甘かったねーとかここはうちの範囲じゃないよねーという、お互いに傷を舐めあうような話し合いをすることが多く、これってある程度の社歴の人なら誰でもできるんじゃない?と思いました。
そう、私は雑談や会議をしに来ているわけではなく、電気設計という仕事をしに来ているわけです。

電気設計の一番大変なのは試運転です。ソフト設計で準備してきたプログラムの良し悪し、なんならサボったかある程度完璧かが目でわかってしまいます。正直言えば、ハード設計・マネージメントなんて誰でもできる。ソフト設計と試運転調整は人選が重要です。長々話していますが、マネージメントなんて誰でもできるんだから私のような若造には実務をやらせろ!ということが言いたいだけです。

経験しなければ、自分の技術力は上がりません。マネージメントに専念するのはもっと先、今は体力もあるのだから実務もマネージメントもこなすようにしないと将来が危ないと思います。

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現在の私の考えと、電気設計業務に集中するために・・・

数年前の思考が上記の話となります。私もまだまだ若い頃があったようでなかなか血の気が多いですね笑 言っていることは正論ですが、会社員としては失格ですね。技術者としては正解というところでしょうか。答えはないのですが、今の私からすると正解・不正解は半々というイメージです。

なぜ協力業者を使うのか

協力業者に仕事を依頼する理由として、自分自身の仕事のキャパを増やすことが挙げられます。主観が自分だと、自分自身の仕事のキャパが上がったように思えないのですが、他者から見ると仕事量をこなしているように見えるため、仕事のキャパがあると判断されるかと思います。

売上で考えると、自分で仕事をこなすこと方(以下、Aさん)で月々100万円売り上げがあるのと、自分で仕事をこなしながら協力業者にも仕事をこなしてもらう方(以下、Bさん)で合計月々130万円(Bさん 30万、協力業者 100万)売り上げがあるとすると比較しやすいかと思います。Aさんは単体で月々100万円こなせるが、Aさんが休めばこの100万円は消えてしまう可能性が非常に高い。逆にBさんは単体で月々30万ほどしか稼げないが、Bさんが休んでも月々の売り上げだけ見ると100万は協力業者で仕事が捌けるということになります。

また、Bさんが本来70万円稼ぐ力があるとするなら、売り上げをさらに月々+40万上げることができるということもあり、それだけの余裕があると判断することができるかと思います。ビジネス(儲けるということに関して)で言うと、AさんよりもBさんの方が優れているということになるわけです。逆に、技術者としてはBさんよりAさんの方が単体で稼げるのでAさんの方が優れているということになります。

協力業者を使う理由は、このビジネス的なメリットがあるからであり、技術者として技術力を伸ばすのであれば不要だと私は考えております。数年前の私ですと、このあたりを混合しがちで、技術力を上げたい私と、ビジネス的な力(協力業者を使う)を上げたいという上司で戸惑っていたのだと思います。この戸惑いと葛藤がありながら仕事をしたことで学ぶことが多かったので、今は非常に大切な時期だったと私は思っております。

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電気設計業務に集中する方法

遮断する。この遮断するに尽きるかと思います。やりたいことがあるのに、他の作業もしなくてはという思考では無理だと諦めて下さい。やることを絞り、その他は捨てる。この思考で物事を考えなければ、あなた自身の時間が無くなるだけです。私は前職で様々な調整業務に押しつぶされるのが嫌で転職をしました。転職をすることによって、より電気設計業務に励むことができ、様々な技術力を身に付けております。

やりたいことがあるなら、他のことにかまっている余裕はあなたにありません。時間は有限ですし、若いうちの経験というのは一生ものとなります。自分のやりたいことに集中するためには思い切って環境を変えるくらいの気持ちが無い限り無理だと思ってください。私はいくら業務を効率化しようと電気設計業務の時間が増えることがありませんでした。

現実を受け入れ、自分が本来やりたいことに集中できる環境を選ぶようにしましょう。