【上級編】キーエンスKV-8000 ドライブレコーダー(ドラレコ)機能の使い方

PLC、ラダープログラムの量、質は毎回求められ、どんどん要求が多くなります。

そんな中、全てのプログラムを把握し、トラブルが発生した際の不具合を認識して対応することは不可能に近いと思っております。

少ないプログラム量なら良いですが、何十万ステップある装置などは複雑にプログラムが絡み合い、それを不具合と切り分け正確に判断するというのは神の技に匹敵するかと思います。

キーエンスKV-8000なら、1スキャンごと、指定した時間の範囲で動作を見ることができる『ドライブレコーダー(ドラレコ)』という機能があります。

ドライブレコーダー(ドラレコ)は1スキャンごとにON、OFFの状態、さらにはワードデバイス、さらにローカルデバイスやファンクションブロック内の情報まで全て監視することができますので、どのような事象で発生したか容易にプログラムを見ることが可能となります。

そんなキーエンスKV-8000のドライブレコーダー(ドラレコ)機能の使い方について紹介します。

ドライブレコーダー(ドラレコ)とは

ドライブレコーダー(ドラレコ)とは、キーエンス製PLC KV−8000より搭載された世界初のソフト録画機能です。

指定したトリガーによって、指定した時間内の毎スキャンごとのソフト状態を記録し、記録したデータをプログラム上(KV Studio)で見ることが可能です。

ドラレコ登場前にもロギング機能などがありましたが、プログラム上でモニタしながらON、OFF状態が可視化され、スキャン毎状態を簡単に把握することが出来るということで業界に衝撃を与えました

ドライブレコーダー(ドラレコ)の使い方

ドラレコ設定方法 KV-8000

データ保存先 メモリカード

データの保存先はメモリカードにするのが無難でしょう。

メモリカードにした方が容量を気にせず録画することができますので。

指定方法 ファイル保存トリガ前後

ファイル保存トリガ前後にすることで、収集時間をトリガ前、トリガ後の設定することができるようになります。

ファイル保存トリガ CR5600

ファイル保存トリガをCR5600にすることによって、タッチパネルなどにCR5600をONするようなボタンを設定するだけで録画を開始することが可能となります。


ドラレコデータ読み出し(運転記録)

CPUユニット内の運転記録を読出

運転記録/リプレイを選択し、CPUユニット内の運転記録を読出を選択すると、現在PLCに保存されている運転記録を表示してくれます。

それを選択し読み出すことによって、データを見ることが可能です。

タッチパネルでの設定方法

スイッチデバイス CR5600

スイッチデバイスにモーメンタリセットCR5600を設定するだけで、KV-8000、つまりプログラムを必要とせず、ドライブレコーダーで録画することが可能となります。

プログラム不要で簡単に録画できるのは良いですよね。

ランプデバイス CR5602

録画時は点灯するようにCR5602を選びます。

このようにすると、録画している時は点灯するので、スイッチを押して光るので録画していることがわかりやすいですね。

まとめ

・読み出した運転記録を見る方法を今後紹介します。
・ドラレコを使うと、もうドラレコない生活には戻れなくなるはずです。