【上級編】PLC(シーケンサ)によるQJ71C24-R4を用いたシリアル通信設定方法 無手順プロトコル

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相手機器とシリアル通信をしたい!

まず、シリアル通信をしたいと考えたときにどのような状態になればシリアル通信ができるようになると思っているでしょうか。

最終的なイメージとしてシリアル通信で送信データを下記G.OUTPUT命令で送ることができるようになれば終了です。

G.OUTPUT命令詳細説明1
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どのような事柄を決めていかなければならないか、まずはこちらのフローチャート図を見て下さい。

シリアル通信仕様確認フローチャート図
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Point.通信方式や通信フォーマット、通信速度などを決める

シリアル通信を行うにあたって決めることは下記の3つ

1.通信方式
2.通信フォーマット
3.通信速度

この3つが決まれば、ユニット型式が決まりパラメータの設定も終えたも同然となります。

今回はデータ送信する場合のみのシリアルコミュニケーションのプログラムやパラメータ設定の方法を紹介します。

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QJ71C24-R4 無手順プロトコル設定

インテリジェント機能ユニット設定
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インテリジェント機能ユニット設定 新規ユニット追加
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QJ71C24-R4 スイッチ設定1
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QJ71C24-R4 スイッチ設定2
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Point.通信プロトコルを無手順プロトコルに設定し、交信ビットと通信速度は必ず相手機器と合わせる

通信プロトコル:通信方式を設定する
通信プロトコルは無手順方式を採用した方が融通が利きます。

シリアル通信は2度ほどしか使っていませんが、基本的に簡易的にできる通信方式ですと制約が多いため最終的に無手順プロトコルを採用となります。

簡単にできる場合はそちらを選んだ方が良いかもしれません。

交信ビット:8ビット中、設定ビット数を使用する
※7ビットにしてしまうと、8ビット目がONしないようになるため注意が必要です。

通信速度:相手機器と通信する速度、bpsを合わせるようにする
シリアル通信はビットを一定周期で読み取るため、このbpsが合わないと読み取ることができないので通信が正常にできないということになります。

無手順プロトコル送信 シリアル通信データ送信方法

送信プロトコル概略図
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送信プロトコル バッファメモリ
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Point.G.OUTPUT命令で書き込まれたデータがバッファメモリに書き込まれる

送信プロトコル 送信データ形式
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送信プロトコル 参考プログラム / データ詳細
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送信プロトコル タイムチャート
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送信プロトコル エラー検出方法
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シリアル通信データ送信命令 G.OUTPUT

G.OUTPUT命令詳細説明1
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G.OUTPUT命令詳細説明2
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まとめ
・通信方式RS-232C、RS-422、RS-485を決める
・通信フォーマットや通信速度を決める
・G.OUTPUTでデータ送信を行う