プルダウンという機能をご存じでしょうか。
あるボタン🔘を押すとメニューがいくつか表示されるものです。
上記のように表示されるものであり、これを使うと画面上にボタンを大きく表示する必要がないです。
FAタッチパネルでもオペレーターにも選択項目ということがわかって頂けると思います。
また、画面選択メニューが増えても、ボタンを増やしていきますが、画面には大きさの制約があるためプルダウンのように大きさを小さくできると画面選択メニューが増えてもあまり問題なくなります。
少し設定が面倒であるためか、またノウハウがないためかFAタッチパネルでプルダウン機能をあまり見たことがありません。
FAでは、押しボタンの代わりにタッチパネルを使用しているため、押しボタンを多く画面で使用しています。
ただ時代は変わり、様々な機能が存在し、オペレーターもパソコンやスマートフォーンを使用しています。
オペ―レーターに合わせたユーザーインターフェースを製作することによって、操作性が格段に向上します。
今回はあたかも押しボタンをプルダウンと見せかける方法をGOTシリーズで紹介します。
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【目次】
デザイン選定
初めにデザインを決めます。
自分の好みで良いですが、基本的にオペレーターは青や白、黒というものが安心するようです。
オペレーター認識からすると、異常 赤、 警報 黄、 運転ボタン 緑か赤、 停止ボタン 赤か緑、 非常停止ボタン 赤。
というように基本的に赤、黄、緑などはライン停止か部材補充、ライン運転中を示すもので、それ以外の色となると青や白、黒が普段見慣れており、これが一番違和感がないように思えます。
デザインが決まりましたら、次は下記動作を設定します。
① 画面切換用デバイスを”コメント表示種類 ワード”にて設定する。
② デバイスの範囲を設定し、画面切換用デバイスの範囲によって表示コメントを編集する。
以上の設定を行うことによって、デザインの中にコメントを表示することが可能です。
また、画面によって勝手に表示コメントが切り替わるため、PLCプログラム側で余計なプログラムを作成する必要がないのがメリットです。
設定が完了したら、実際に押す部分(逆三角形の部分)のデザインを選定します。
私のイメージは逆△ボタンですので、そちらを設定しました。
こちらも設定する項目があります。
① 表示するメニュー(プルダウンとして表示するウィンドウ)をオーバーラップウィンドウで指定する。
このオーバーラップウィンドウで表示する設定を行わないとプルダウンとして表示されないので注意しましょう。
プルダウン表示の設定 オーバーラップウィンドウ画面
小さい画面が前面に表示される画面をウィンドウ画面と呼びます。その画面を編集します。
画面の切り替え先を設定します。この設定を行わないと、画面を切り替えることができませんので、注意して下さい。
また、ボタンが押されたら表示されているウィンドウ画面を閉じるように設定します。設定しない場合、そのまま表示され続けてしまいます。
実演
プルダウンによる切り替えの動画はいかがでしょうか?
自分なりにお洒落なデザインを選んだつもりです。笑
設定項目が多い場合、ボタンを新たに設置するよりも画面のスペースを取らずに済みますので、機会があれば使用してみてください。
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