IAIにはSCONサーボプレスというものがあります。
サーボプレスは荷重を指定することによって、その荷重でプレス動作を行うことが可能です。
ただ、IAIのサーボプレスはプレスプログラムを作成する必要があり、IAIのツールをPCからSCONに直接書き込む必要があるため、オペレーターで細かい調整をしてもらうにも毎回PCを立ち上げて、設定をいじってSCONにパラメータを反映しなければなりません。
プレスプログラム
上記がプレスプログラムのツールですが、設定項目が多々あり、オペレーターでこれらを理解して書き込んでもらうには少し時間を掛けて教育をする必要すらでてきてしまいます。
オペレーターにも優しくするには、タッチパネルで荷重や位置調整を数値入力できるようにしてあげるのが最善でありますので、プレス直値モードという荷重・位置を設定できるモードを使用していきます。
今回はIAI SCONサーボプレス制御 プレス直値モードについて紹介します。
SCON-CB/CGB-F プレス直値モード
SCON-CB/CGB-F プレス直値モード
パラメータNo.83 フィールドバス動作モード:2 プレス直値モード
SCONのパラメータNo.83 フィールドバス動作モードの設定を2 プレス直値モードに設定します。
この設定は、SCONサーボプレスの取扱説明書には記載されていない方法でありますが、IAIの中で知られている方法となります。
取扱説明書の中に記載はありませんので、プレス直値モードという言葉すら知らないという方が多いかと思いますが、今後、プレス制御する際はIAIへこのプレス直値モードを知りたいのですが。と伝えることでIAIにある資料を頂けると思います。
正直、取扱説明書にもこのプレス直値モードを載せておけば良いのにと思うのは私だけでしょうか。
加圧動作モードは加圧:速度制御、停止方式:位置停止
一般的に指定した位置まで一定荷重で押し付けるという認識であれば加圧動作モードは加圧:速度制御、停止方式:位置停止で問題ないでしょう。
荷重で停止させたいとか色々要望があるようでしたら、モードを色々考える必要がありますが、特に指定がなければ加圧動作モードは加圧:速度制御、停止方式:位置停止で問題ないでしょう。
設定方法は、制御信号1のビット8~11で設定可能となります。
制御信号 PLC出力
PLC出力ワード内容
PLC出力信号割付
PLC出力ビット内容
PLC出力信号詳細プレス荷重単位
プレス荷重単位は選定している機種によって異なるため、しっかり選定されている機種を確認することが重要となります。
また、加圧動作モードは制御信号1のビット8~11で設定することができます。
制御信号 PLC入力
PLC入力ワード内容
PLC入力信号割付PLC入力ビット内容
アラームコード
プレス直値モードで使用するとこのアラームコード類は多々出ます。
設定した荷重以上に荷重が掛かってしまった場合や加速度を設定できる範囲を超えてしまった場合など。
プレス直値モードも色々設定できるのですが、機器的に設定できる範囲が狭いようなので、意外とすぐ異常が発生しますので注意して下さい。
プレス相当動作例
上記のようにプログラムを作成すれば、プレスプログラムの相当動作が可能となります。
今後、時間があれば参考プログラムも載せていこうと思います。
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