社会人になると、よく聞くのが『ホウレンソウをしっかりやれ!』です。
ホウレンソウとは"報告"、"連絡"、"相談"の頭文字を取ったものです。
入社当時、私はこれができていませんでした。正確にはできていないではなく、私が解決すれば問題ないのではと思っていました。
中小企業と呼ばれる多くの企業は、管理職があるとはいえ、全ての部下を管理職が管理するのは到底行われていないかと思います。
管理職というのはある意味、そこに辿り着いたが故に無能になってしまった人たちが蔓延ってしまう環境でもあり、有能な人材はさらに上に行くシステムと会社はなっているわけです。
無能になってしまった管理職が部下の管理をするのは難しく、報告をしたところで反応がないことすらあります。
FA電気設計技術者はさらに個人で考え方に差があり、ハード回路からプログラムまで全て同じ考えの人はいないです。
部下、上司、それらの考えが全て同じではないため、現場では様々な混乱がありますが、それによって解決される問題も多いわけです。
FA電気設計技術者の特殊なことは機械関係の仕事が絡むことです。
電気業界に近い電力関係やソフトウェア開発、SEなど様々なありますが、それらのほとんどが機械関係が絡むことが少なく、自分たちの工程に影響を与えることが少ないです。
生産設備である部品の納期が掛かってしまう、加工・塗装に時間が掛かってしまう。
これら機械関係のものの納期などを配慮しなければならないのがFA電気設計技術者であり相当特殊な環境かと思います。
そんな私の失敗談も交えて話したいと思います。笑
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【目次】
会社とは組織である
『会社とは組織である』、どういう意味かわかるでしょうか。
例として、あなたが○○会社の商品を買いました。しかし、不良があり相談センターへ問い合わせしたところ、担当者の対応が非常に悪く、とても印象が悪くなりました。
あなたなら、誰への印象が悪くなったでしょうか?
私なら当然○○会社への印象が悪くなります。担当者という人もいるかもしれませんが、最終的にその担当者を雇っているのは○○会社になるのです。
つまり、それは会社という組織に属しているからなのです。
ある意味、サラリーマンは守られていると考えることもでき、これが個人で行っている業者であるならば会社名で守られることはなく、次の仕事はないでしょう。
FA電気設計技術者の多くはサラリーマンであり、自分のミスも会社が守ってくれます。
ですが、FA電気技術者という職業は、自分自身が個人事業主でやっていると思うほどの責任感で仕事をしなければ自分の技術進歩がなく、仕事も人任せにして終わらせてしまい凡庸な存在となってしまいます。
そんな凡庸な存在が今後、個人で生きる時代に生き残れるか。とても不安な時代となります。
サラリーマンこそ強い責任感を持って仕事に臨む必要があるわけです。
ミスやトラブルこそ上司に相談!
私が入社1年目の時、ある仕事が進まなくなっていました。その原因は他部署の工程遅れです。私の仕事は最終工程であり、御客様の納期は必ず守らなくてはなりませんでしたが、2日程度遅れても問題無いと思い、上司に連絡せずに工程を遅らせることを了承しました。
しかし、私の試運転が上手くいかず、納期が間に合わなくなりそうでしたので、上司に工程遅れとその原因について報告をしました。
すると上司は『なんで今更それを言うんだ!』と私を注意したのです。
私の試運転が上手くいかないのも問題でしたが、他部署の工程遅れの方が大きな要因だと思い、なぜ注意されたのかわかりませんでした。
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他部署の工程遅れも上司へ報告
ここでいう今更とはどのような意味なのか。それは工程が遅れていたのに、試運転を行い全体の工程が遅れてしまったことです。
つまり、自分の工程が遅れる可能性がある場合も、他部署の工程が遅れる場合も必ず上司に報告しなければいけなかったのです。
上司に報告することにより、上司が工程を把握することができ、工程通りできるかどうかを会社(組織)として判断してもらうことができるのです。小さいことでも上司に相談しておくと後々スムーズに話が進みますので、なるべくホウレンソウを行うようにして下さい。
私のように注意されないよう気を付けて仕事を進めて下さい。笑