工場の生産ラインで上流から製品が生産されていないのにコンベヤを動かしているのは電力の無駄です。
メーカー側としては常に動いていれば問題ないと思うかもしれませんが、自分自身が使用者、つまり電力料金を支払う立場だと考えてください。
『なるべく電力料金は安く済ませたい!』と思うのが当然ではないでしょうか。
料金を安くするためには無駄な電力を消費しないように停止することが必要です。
私の身近なものですと、人が通るとセンサーで検知してライトが光るマルチセンサーライトSV-5462があります。
玄関先に置いてありますので、暗い時間に帰ってくるとライトアップして、周りをとても明るくしてくれます。
これは単三電池で動いているのですが、単三電池なんて寿命が短いです。
そんなライトが人がいないのにずっと光っ放しだとどうなるでしょうか。
光りっぱなしだとすぐ交換!となります。
すぐ交換となるとお金も掛かります。
ですので、コンベヤもこのセンサーライトと同様に動く必要のない場合は停止させるというのがメーカーとしての親切心です。
今回は実際に停止される場合の省エネ停止回路を簡単に作成する手順を紹介します。
広告
【目次】
ソフト作成概要
簡単に言いますとセンサー入力16bitとデータレジスタ16bitで比較演算をしてタイマーがタイムアップしたら停止するようにします。
16bit転送 "MOV"
センサーのX0~X15までの16bitをMOV指令を使用してデータレジスタ16bitに転送を行います。
比較演算 ”=”
X0 ⇔ D0.0
X1 ⇔ D0.1
・
・
X15 ⇔ D0.15
毎スキャン比較することで、センサーがON→OFF、OFF→ONしても1スキャンだけタイマーが導通しなくなります。
それによって再びタイマーが0から計測を開始するようになります。
ソフト作成例
T1000のタイマーがタイムアップしたら、出力Yの部分を停止するようにすれば省エネ停止回路となります。
広告
終わりに
今回の省エネ停止は、様々なラインで使用します。
また、センサー入力の他に内部リレーMやラッチリレーLを使用する場合、新たなコイル(内部リレーMやラッチリレーL)を用意し、16bit転送すれば同じように省エネ停止回路を作ることが出来ますので、参考にして下さい。