【中級編】キーエンスKV-8000 ONDL命令/OFDL命令

プログラムでオンディレーとオフディレーを使う際は、タイマーで行うことが多かったかと思います。

三菱電機PLCはタイマーTの数に制限が結構掛かっており、少ない数で節約しないといけなかったり、あとからタイマーを追加する作業が意外と大変だったりしました。

キーエンスPLCですと、その手間が省けます。

それがONDL命令/OFDL命令となります。

オンディレーとオフディレーを内部リレーに割り当てることができ、タイマーでイチイチ置き換えなくても簡単にプログラムをディレーにすることが可能となります。

今回はキーエンスKV-8000のONDL命令/OFDL命令について紹介します。



ONDL命令/OFDL命令とは

ONDL命令は、実行条件が一定時間ONしたら指定したビットをONとする命令

OFDL命令は、実行条件がONで指定ビットをON、実行条件が一定時間OFFしたら指定したビットをOFFとする命令


ONDL:オンディレーとは

上記説明の通り、一定時間信号がONしたらONとする、遅延を掛けるという意味で、オンディレーとなります。

OFDL:オフディレーとは

オフディレーは信号がONしてOFF後、一定時間だけONさせてOFFさせるものとなります。


ONDL命令/OFDL命令

ONDL命令の使い方

入力:R000がONしたら、MR000は0.50秒後にONとなります。

入力:R000がOFFしたら、MR000はOFFとなります。

OFDL命令の使い方

入力:R001がONしたら、MR001はONとなります。

入力:R001がOFFしたら、MR001はONを継続し、0.50秒後にOFFとなります。

利点

ONDL命令とOFDL命令の利点はタイマーを使わないことです。

つまり、タイマーの数を占有せずに内部リレーなどをタイマーとして置き換えることが可能です。

今まではオンディレーやオフディレーを設けるためにはタイマーを使わなければなりませんでした。

それが内部リレーで置き換えることが可能なので、ちょっとだけタイマー入れてと言われた際にも、ONDL/OFDL命令で対応可能ということになります。

まとめ

・ONDL命令/OFDL命令を使うことでタイマーを節約できる
・タイマーを入れて欲しいというソフト変更作業が簡単にできる



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