【中級編】搬送タクト管理術 立ち上がりパルス否定で行うシーケンス制御 GX Works3

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立ち上がりパルス否定を数回紹介してきましたが、なぜクロックパルスまでもあえて立ち上がりパルス否定を使用したのかという点が今回解決されるかと思います。

クロックパルスの生成だけであるならば、タイマーT0を自身のT0 b接点でリセットすれば同様のタイムチャートとなります。

しかし、私はあえてクロックパルスを生成するのに自身の立ち上がりパルス否定をしようしました。

これは搬送タクトを管理する際に良く使用されるこちらの記事で導入する立ち上がりパルス否定をより理解しやすく、飲み込みやすいようにするためのものであり、立ち上がりパルス生成の記事を読んだ方は下記内容がすんなり入ってくるでしょう。

今回は、現場で良く使用されている搬送タクトの管理術 立ち上がりパルス否定で行うシーケンス制御方法について紹介します。
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立ち上がりパルス否定で行うシーケンス制御の搬送タクト管理術

搬送タクト管理 コンベヤ例
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Point.コンベヤ1からコンベヤ2へ搬送するタクトを管理する

コンベヤ1にセンサーX0がONしたら一定時間間隔でコンベヤ2のセンサーX1へ搬送したいということが現場ではよくあります。

つまり、コンベヤ1はペースメーカーであり、早く到着してしまった搬送物もいったんコンベヤ1上で停止し、一定時間後にコンベヤ2へ搬送させるというプログラムを今回紹介します

搬送タクト管理 タイムチャート
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Point.T0のリセットはL100のb接点でなく立ち上がり否定を使う

T0のタイマーリセットにL100の立ち上がり否定を使用する理由としてはPLC上で正確に搬送タクトを管理することが可能となるからです。

T0のタイマーリセットをL100のb接点で行うと、搬送タクトは搬送時間を含んだものとなってしまうため、正確に搬送タクトを管理することができなくなります。

あえて2secクロックタイマーを立ち上がり否定で行ってきたのはここへの導入をわかりやすくするためであり、b接点でクロックパルスを生成することもできますが、以前の過去記事を読んでくださった方からすると、この立ち上がりパルス否定を学んでいるため飲み込みも早いかと思います。

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搬送タクト管理 プログラム解説1
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Point.センサー入力はなるべくチャタリング防止タイマーを設ける

搬送タクト管理 プログラム解説2
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Point.現場ではよく使用される搬送タクト管理プログラム

どうしてもセンサーのチャタリングや搬送物の途中投入があると、下流装置に対して能力以上で搬送してしまうことが発生します。

そのようなことを防止するために必ず搬送タクトを一定に保つためのタイマーを用意するのが現場のラダープログラマーとなります。

搬送タクトを管理せず上手く行くラインは、上流から正常に搬送物が流れてくる状況であり、そのようなラインは途中投入やトラブルが少ないラインです。

そのような安定したラインはあまりなく、通常時から搬送タクトを管理するプログラムを組み込んでおくと安心して生産立ち合いを乗り切れるかと思います。

搬送タクト管理 シミュレーションyoutu.be
※音声はありません。

まとめ
・T0のリセットはL100のb接点でなく立ち上がり否定を使う
・センサー入力はなるべくチャタリング防止タイマーを設ける
・現場ではよく使用される搬送タクト管理プログラム



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