I/Oモニタは作成しているでしょうか。
I/Oモニタとは、PLCへ入力される信号やPLCから出力される信号をモニタするということです。
このモニタがあれば、センサーの信号がPLCへ入力されているのか、PLCからモータへ信号が出力されているかを判断することができ、お客様にも信号を確認して頂くことができます。
一度協力業者が予算の関係でI/Oモニタを作らなかったということで衝撃を受けてしまいました。簡単に作成できるのに、作らないのは電気屋さんとしてどうなのかな?笑
これから紹介するのは以前紹介したスクリプト機能を利用したI/Oモニタの作成方法を記載します。
今回は、タッチパネルGOTシリーズで使用できますデータレジスタGDを使い、I/Oモニタできるようにします。
『スクリプト機能参考記事』
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【目次】
はじめに
今回スクリプト機能について紹介しますが、I/Oモニタはオフセット機能を主に使用していますので、過去記事も参考にして下さい。
www.niwakafa.comタッチパネル画面作成
全体レイアウト
まずI/Oモニタに必要なランプY0000~Y000Fを作成します。
次にコメントGD61を作成します。
上記が完了したらI/Oモニタを切り替えるボタン(GD61をプラスする方とマイナスする方)を作成します。
ビットランプY0000~Y000Fをオフセット
ビットランプY0000~Y000Fをオフセットするようにオフセット機能を使用するにチェックを入れます。
コメント表示(ワード)にデバイスGD61を指定
コメント表示にデバイスGD61を指定します。
指定後、コメント表示のデータ演算を使用してコメント表示をオフセットします。
コメント表示(ワード)をオフセット
具体的には・・・
Y0000のコメント:$$+1
Y0001のコメント:$$+2
・
・
・
Y000Fのコメント:$$+16
として下さい。
※$$は任意のビットやワードで、ここでいうGD61などのことです。
スクリプト機能
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I/Oモニタ切り替え上ボタン
I/Oモニタの上ボタンです。
GD61にマイナス16するようになっています。
スクリプト機能による画面切り替え(上ボタン)
今回はGD61が0より下になった場合についてです。
GD61が0より下、つまりマイナスになった時にオフセットすることができません。
そこで、GD61 = 16(I/Oモニタの表示個数) × 13(全体I/O数 ÷ 16 - 16)を行います。
これによって、勝手に最終I/Oモニタ画面へ切り替わります。
I/Oモニタ切り替え下ボタン
I/Oモニタの上ボタンです。
GD61にプラス16するようになっています。
スクリプト機能による画面切り替え(下ボタン)
今回はGD61が全体I/O点数より上になった場合についてです。
GD61 = 16(I/Oモニタの表示個数) × 0を行います。
これによって、勝手に最初のI/Oモニタ画面へ切り替わります。
実例
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終わりに
I/Oモニタは必ず作らなければなりません。
作成しない電気屋さんもいましたが、困るのはお客様と自分自身です。必ず作成するようにしましょう。
今回GOTのデバイスであるGD61を使用したのは、PLCのデータレジスタを使用しなくて済むという理由です。
流用する場合もこの方法の方が便利ですので、参考にしてみて下さい。