三菱電機サーキットプロテクタ選定方法
さて、サーキットプロテクタは何をするものでしょうか?
読んで如く、サーキットプロテクタは回路保護を主機能としており過電流時に回路を遮断する機器です。
実際の役割としてはノーヒューズブレーカーと同じような機能なのですが過電流検出の速度を瞬時・中速・低速・高速と選ぶことができると言う点がサーキットプロテクタの特徴かと思います。
選定方法も記載が上記画像のようにメーカーにありましたので参考になるかと思います。
ただ、これで話が終わってしまっては私の存在価値が無くなってしまうので、細かい話をしていきましょう。
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ノーヒューズブレーカーとサーキットプロテクタの違いから選定方法を導く
用途の違いを確認します。
本来は絶縁破壊が起きたモータやファンなどにいくらAC200V電圧をかけようがどこかの漏電ブレーカーが飛び保護してくれます。
上記は漏電ブレーカーの話でモータやファンの一次側にはノーヒューズブレーカーがあるとします。
ノーヒューズブレーカーの目的はあくまでも配線保護ですので問題ありません。
一方、絶縁破壊が起きた程度ではモータやファンは燃えません。
正確には燃える前に漏電ブレーカーが飛んでくれていると思います。
もう一度言いますが、ノーヒューズブレーカーは配線保護なので配線に過電流が流れない限り作動しません。
ではここで話が代わり、電子基盤を使うものならどうでしょうか。
例えば1Aしか流せない電子基盤に配線保護としてノーヒューズブレーカーをつけても基盤は焼けます。
ノーヒューズブレーカーはサーキットプロテクタよりも細かい電流に対応していないため、電子回路を保護するのであればサーキットプロテクタで電流値と動作方法を正確に合わせれば終わりです。
つまりノーヒューズブレーカーのような配線保護はモータなどの電気部品、サーキットプロテクタのような回路保護は電子部品と考えておけば良いでしょう。
Point.ノーヒューズブレーカーは電気部品、サーキットプロテクタは電子部品というイメージ
電子部品に合うサーキットプロテクタの選定方法
電子回路の取扱説明書には保護してほしい部分に必ずサーキットプロテクタの機能が書いてあるのでほぼ選定しないです。
これが現実であり、決まっているなら楽ですよ。
型式に反映するだけですから。
ここで特例を出していくとソレノイドバルブ等です。
私の文化ではソレノイドバルブに回路保護は付けないのですがたまに付ける人がいます。
そうであればメーカーに聞いて安全なものを聞いた方が早いでしょう。
電子基盤はすぐ燃えるのでいくらこちらが善意でつけても燃えたら意味がないので。
※例 定格30mAでサーキットプロテクタは1Aにした。しかし0.6Aで基盤が燃えてしまった。
Point.電子基盤の定格はメーカーに聞いた方が安全
まとめ
・サーキットプロテクタのイメージは電子部品の保護で使う
・サーキットプロテクタはノーヒューズブレーカーよりも低い電流に対応できる
・電子部品の定格はメーカーに聞く