フリップフロップ回路とはボタン一つで自己保持回路のON、OFFを制御する方法です。
簡単なようで簡単ではないというのがラダーの奥深さでありメリットとして最大限利用できるのですが、その規則を破るようにボタン1つでON、OFFを記憶するのが大変なわけです。
基本的なフリップフロップは様々なサイトで紹介されており、基本を大切にすることも良いです。
ただ、色々な人がいる世界では常識は非常識になることもあります。
逆も然りで非常識が常識にもなります。
これから様々なフリップフロップを紹介します。
あなたの常識として加えてもらえると今後のラダー技術の向上もしやすくなるでしょう。
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押しボタン⏩内部リレーパルスとして処理
フリップフロップ例1 プログラム1
フリップフロップ例1 プログラム2
Point.押しボタンX200を内部リレーの1パルスとして処理する
この方法は一番見慣れているフリップフロップ回路プログラムだと思います。
シンプルイズベスト。どのメーカーでも問題なく動くプログラムだと思います。
もう少し専門性をあげていきます。
押しボタンをパルスとして処理
フリップフロップ例2 プログラム1
フリップフロップ例2 プログラム2
Point.押しボタンの入力をそもそもパルスとしてしまうことで内部リレーを少なくする
これは私がよく使用する方法ですが、三菱ですとQシリーズでないと扱えないものも多いため汎用性は低いです。
ただ、参考1よりも内部リレーで処理していない分ステップ数削減に繋がっています。
用意されている専用命令FFを使う
フリップフロップ例3 プログラム1
Point.FF命令はQ・iQ-Rシリーズで使用可能
FF(フリップフロップ)命令はQやiQ-Rで使用可能ですので専用命令となりますが、これを使えば簡単にフリップフロップ回路を作成することができます。
SET/RST命令を駆使して処理する
フリップフロップ例4 プログラム1
フリップフロップ例4 プログラム2
Point.SETに自分の接点の立ち下がりb接点をもうける
こちらでもフロップフロップ回路になり、自己保持する際に様々な条件があればこちらを使うと分かりやすくなるかもしれないです。
私が気分で作った回路です。
マスターコントロールを用いたフリップフロップ
フリップフロップ例5 プログラム1
フリップフロップ例5 プログラム2
Point.RSTの条件をマスターコントロールで管理するなら楽な回路
私が適当に作った回路で、あまりお薦めはしないです汗
まとめ
・フリップフロップにも様々なプログラムがある
・FF(フリップフロップ)命令が一番簡単
・自分の常識にだけとらわれず色んな考えを柔軟にもつ