電気設計者として知識を身に付ける・技術を伸ばす方法というのは意外と知られていないですがいくつか方法があります。
お客様の生産設備という閉鎖的・情報管理が厳しい仕事であるからこそ、その仕事のノウハウは門外不出になることが多いです。
そんな環境で技術を伸ばす方法を3つ紹介しますと
・メーカーサイト
・Webサイト
・実務経験
です。
この回答だと、いやそんなことわかっているよ!と言われかねませんので、回答を細分化しそこから深く掘り下げていきます。
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電気設計業務の細分化
まず、例え話であなたがサッカーの練習を2時間した時と1日4時間×1年間続けた場合どちらが上手くなるでしょうか?
当然後者と考えるはずです。
その理由は練習量が多いからでしょう。つまり、技術を身に付けるためには電気設計業務の練習量を増やすことを前提におかなければなりません。
練習量を増やすために上記で挙げた3つの勉強方法を使い、PDCAサイクルをたくさん回す。
それが王道であり、練習量を増やすことが先程述べたサッカーの例と同様の事例となるわけです。
Point.PDCAとはPlan:計画 Do:実行 Check:評価 Act:改善
PDCAサイクル、つまり練習量を増やすためには電気設計者の業務内容知る必要があります。
大分類で分けると
・ハード設計
・ソフト設計
・試運転調整
となります。
これらを3つの勉強法、メーカーサイト、Webサイト、実務経験で学ぶのですが、私はこの学び方を受け身だと考えております。
私が考える学びに必要なものは自発性、つまり課題を自ら設定することが重要であり、自ら考えてやらなくては技術の伸ばすことができません。
受け身の学びが役立つのは、自発的な学びの成果を評価し、そのフィードバックから疑問点や不明点を言語化して、それらを調べるときが効果的なのです。
つまり本当に電気設計の業務を勉強する3つの方法は
・自発的な学び
・成果を評価しフィードバック
・受け身の学びで学ぶ
電気設計の業務を勉強する3つの方法
このサイクルを回すことによって自然とPDCAサイクルも回る。
これが私の答えです。
Point.PDCAサイクルは自発的な学び、評価、受け身の学び
PDCAサイクルの回し方
ではさらにPDCAサイクルを細かく分類していきましょう。
電気設計の業務といえど、ハード設計までやすべて行う方もいるかと思います。
まずはハード設計~ソフト設計・試運転調整する方向けにお話しします。
ハード設計~ソフト設計・試運転調整
手順1.機械装置やゲームなどを考え課題を設定
手順2.動作フローやデバイスマップを作成
手順3.プログラムとタッチパネルを作成
手順4.動作シミュレーション
手順5.検証/改善
Point.自分で課題を設定することでハード面も強化される
試運転調整というのは実機がないとなかなかできません。
しかし、ないからできないでは社会では通用しない。
そこでシミュレーションを用いて動作を確認・検証するのが良いでしょう。
課題を決めることで、自分で機械を選ぶ目や複雑なソフト設計の勉強にもなるでしょう。
ですので、この手順1~5のサイクルをたくさん回せばソフト設計力が身に付きます。
わからない命令やこんな命令ないかな?は、メーカーサイトやWebサイトを見れば良いのです。
このシミュレーションを行うことによって、ハード設計の肝となるIO割付やデバイスマップの割り振りが楽楽できるようになります。
これがシミュレーションを行うメリットでもあり、ハード設計を鍛えることができる一石二鳥の方法です。
ハード設計
ではハード設計はどのようにPDCAサイクルを行うのか。
手順1.社内にある制御盤の中身を全て調べる
手順2.付随する機械装置やラインを見る
手順3.自分で一から設計してみる
手順4.見た制御盤とどこが違うか確認する
Point.ハード設計の肝は制御盤。
全てのアウトプットがここ、制御盤図に集約されます。
ここでどのような設計の差異がでるのかを把握することがハード設計を学ぶことであり、社内の先輩たちの技術を盗むことが最善であると考えられます。
まとめ
・業務を勉強するにはPDCAサイクルを回す
・自発的な学びを積極的に行う
・わからないことはメーカーサイト、Webサイトで確認