シリアル通信はFAプログラムソフト屋さんの一つの壁であり、シリアル通信を経験しているだけで自信を持つことができます。
FAプログラムソフト屋さんの壁として挙げられるのは
・シリアル通信
・サーボ位置決め制御
・CC-Linkなどの省配線・分散制御
これらを経験することで相当自信がつき、難しい仕事も任せられるようになってくるかと思います。
今回はシリアル通信RS-232Cの通信設定方法をキーエンス製PLC KV-7000シリーズを用いて紹介しようと思います。
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シリアル通信動作設定フロー図
※型式についてはキーエンスではなく三菱電機のため注意が必要!
KV-7000シリーズ RS-232Cシリアルコミュニケーションユニット選択/設定
Point.ボーレートやデータビット長、動作モードを設定する
今回の動作モードは無手順モードを採用します。
無手順モード DMコメント
Point.先頭はエラーコード、518~ヘッダ・デリミッタを設定
先頭DM+0はエラーコードとなります。
また、ヘッダやデリミッタなどの設定はDM+518~設定可能なります。
DM+1:送信データ長
DM+2~257:送信データ格納
DM+258:受信データ長
DM+259~514:受信データ格納
データを送受信するためにはそのデータ長を指定し、指定した範囲でデータ格納領域を送受信してくれます。
無手順モード 占有領域
無手順モード 入出力リレー
無手順モード 参考プログラム
Point.二―モックリストを利用すると簡単に参考プログラムを移植できる
以前使用しましたが、二―モックリストの部分をコピーすると簡単に参考プログラムを自分の作成しているプログラムへ移植できましたのでお勧めです。
まとめ
・シリアル通信の基本は通信速度、データ長、動作モードを決めること
・動作モードは無手順モードにすると自由度が広がる
・キーエンス製PLCなら参考プログラムを積極的に流用することで設計コストを削減できる