今回は過去に紹介した電気設計手順の中のPLCの選定手順について詳しく解説していこうと思います。
選定方法は各企業や客先仕様にもよりますので、私の独断と偏見で行います。
ですので、参考として下さい。
過去記事
www.niwakafa.com【目次】
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Qシリーズについて
www.mitsubishielectric.co.jpプログラム容量(ステップ)とは
プログラム容量とは、簡単に言いますとラダーの数です。
上記画像のラダー図左側に数字が書いてあるのがプログラム容量(ステップ)となります。
ステップ容量はプログラムの分割数やデバイスコメントなどによっても変わってきますので、必ず取扱説明書やプログラム容量のチェックを行うようにして下さい。
スキャンタイムとは
PLCのラダープログラムは上から下の順序で読み込みます。それを1スキャンや演算周期と呼び、その処理時間をスキャンタイムと呼びます。
選定方法
引用:ユニバーサルモデルQCPU CPU MELSEC-Qシリーズ 製品特長 シーケンサ MELSEC|三菱電機 FA
下記にPLC選定の参考図を示します。搬送能力やモータ台数やサーボモータ台数、センサー数によって決定します。
つまり、プログラムを作成する際のプログラム容量とそれを処理し実行するまでのスキャンタイムを考慮してPLCを選定するということです。
Q00UJCPU
まず、金額面で選ぶならばベース一体型となっているQ00UJCPUです。
金額も安く済むため、簡単なライン制御を行う場合は基本的に使用します。
Q03UDECPUとQ03UDVCPUとの比較
上記画像はQ03UDECPUとQ03UDVCPUとの金額比較です。
金額は一緒でも処理速度がQ03UDVCPUの方が早いです。
ですので、Q00UJCPUでプログラム容量が足りない場合やスキャンタイムが厳しい搬送能力の場合はQ03UDVCPUを使用します。
その他は経験則となってしまうため難しいですが、Q03UDVCPUの上を選定するようにして下さい。
終わりに
PLCのプログラム容量が足りなくなりそうな時が一度あり苦労しました。
設計段階でなるべく回避できるように、自分自身の判断力を向上させて下さい。
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