【中級編】キーエンス KVシリーズ SDカードデータ読出 MREAD

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品種データを扱っていると、データ数が多くなってきてしまい、PLCのデータレジスタの容量を食ってしまいます。

データレジスタの容量を食ってくるならまだいいですが、KV-Nanoシリーズなどは停電保持領域が少ないため、品種データを登録しても電源を遮断するとデータが飛んでしまうということが起きてしまいます。

データの消滅を防ぐためにもSDカードへデータを保存し、それを読み出す方法がPLCのデータレジスタ容量削減にもつながるかと思います。

今回はキーエンスKVシリーズのSDカードデータ読み出し方法MREADについて紹介します。

SDカードデータ読み出し MREAD

SDカードデータ読み出し命令 MREAD
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SDカードデータ読み出し命令 [ MREAD S D1 n D2 D3 ]

S:ファイル名 アスキーコード指定
D1:読み出したデータの格納先
n:読み出すデータ数 ※16bit = 1
D2:読み出すデータ形式
D3:通知ビット

注意! D2:読み出すデータ形式が32bit単位ならn:読み出すデータ個数は32bit = 1となる

アスキーコード変換の必要性

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品種データを扱う際に、PLC上では0や1、2で扱うかと思いますが、アスキーコードで0や1、2はNULLやSOH、STXに当たるものになってしまい、MREAD命令でCSVファイルを読み出してもデータが読み出せないということになります。

品種データを2進化10進数で扱っているのであれば、それをいったんアスキーコードに変換して読み出すようにしましょう。

まとめ

・多品種扱うならSDカード読み出し命令MREADで解決
・読み出すCSVファイルはアスキーコードで指定