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検査機となれば、キーエンスの画像検査XG-Xシリーズが使われることが多いかと思います。
画像検査を行う上で、品種が異なるワークがあれば、画像検査側の設定を切り替える必要があります。
そんなキーエンスXG-Xの品種切替方法について紹介します。
品種切替とは
画像検査の品種切替は、カメラ側の設定切替になります。
多種ある場合、検査方法がそれぞれ異なります。
異なる検査に対応できるよう、カメラ側には品種というそれぞれの設定を保存しておく仕組みがあります。
それに適応した品種を、PLC側から必要なタイミングで切り替えるのを、品種切替といいます。
今回は、キーエンスKV-8000からEthernet/IPで品種切替を行う方法を説明します。
キーエンスXG-Xシリーズ 品種切替方法
品種切替タイミング
品種切替のタイミングは、
① 原点復帰時
② 自動モードへ切替時
③ 自動運転開始時
上記、3パターンで行えば問題ないでしょう。
このパターンでやって問題が発生したことはないです。
ですので、上記、3パターンを網羅して行いましょう。
品種切替タイムチャート
品種切替は、PLCから命令し、XG-Xからのアンサーで完了できたか判断します。
正常に完了しなければ、XG-Xから信号が来ますので、そちらを確認します。
下記が、XG-Xとのタイムチャートになります。
品種切替完了記憶
品種切替命令後、品種切替が正常に完了したのか、していないのか。
それを記憶しておくと、品種切替を毎回しなくてもよくなります。
品種切替は、カメラ側では30秒ほど時間がかかるため、必要な時、最小限にしたいです。
ですので、記憶状態は作った方が良いでしょう。
もちろん、カメラ側の状態が正常でなくなったら、品種切替完了記憶は消すのを忘れずに。
品種切替 参考プログラム
"MR2503" が画像検査の品種切替フラグになります。
その他のものに関しては、IL(インターロック)やその継続条件などになります。
必要において、自分で変更するようにしましょう。
"B1300" のCmd completeのOnを"MR2506"で記憶します。
"B1301" のCmd errorがOffの場合、"MR2507"で正常記憶します。
"B1301" のCmd errorがOnの場合、"MR2508"で異常記憶します。
"B1300" のCmd completeがOffして、"MR2509"を記憶します。
"MR2503"のOnで、"B2300"のCmd requestをOnします。
"MR2506"のOnで、"B2300"のCmd requestをOffします。
"B2300"のCmd requestをOnで、"W2404"のOutDat(0016)に、品種切替コマンドの31を転送します。
"B2300"のCmd requestをOnで、"W2406"のOutDat(0020)に、SDカードスロットNo.の1を転送します。
※SDカードのスロットは1もしくは、2になりますので注意のこと。
"B2300"のCmd requestをOnで、"W2408"のOutDat(0024)に、切り替える品種No.を転送します。
"MR2509"がOnした時に、"MR2507"がOnしたら品種切替が正常に完了したことになります。
"MR2509"がOnした時に、"MR2508"がOnしたら品種切替が異常に完了したことになります。
まとめ
・品種切替は適切なタイミングで行う必要がある。・品種切替方法はPLCから命令で行う。