【初級編】PLC(シーケンサ)によるQ・iQ-Rシリーズの特殊レジスタSDスキャンタイム

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三菱電機製PLC(シーケンサ)のQシリーズ、iQ-RシリーズにはCPU自体から出力されている特殊リレーSMと特殊レジスタSDがあります。

三菱電機製PLCでは、特殊レジスタSDにPLC自身のスキャンタイムがどの程度が確認することができます。

現在スキャンタイムはSD520にmsec、SD521にμsecが格納されています。

そもそもPLCのスキャンタイムとは、プログラムを処理し終わり、出力ユニットへの信号を送り終わり、他機器(タッチパネルなど)との通信が終わった時の時間がスキャンタイムとなります。

スキャンタイム概要図
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1.入力処理
プログラム開始前にXやBなどの入力デバイスのON/OFFを反映する。

2.CPUプログラム処理
プログラムをCPUが処理する。当然、プログラム容量が多ければ処理時間が増える。
CPUの仕様で1ステップあたりに処理時間が記載されている。

3.出力処理
CPUプログラム処理が終わり、出力デバイスのON/OFFが確定し、出力ユニットへ出力情報を反映する処理。

4.サービス処理
タッチパネルなどの他機器との通信で使用するサービス処理。
GX Works2やGX Works3では初期設定でサービス処理時間がスキャンタイムの10%となっている。

スキャンタイム情報
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スキャンタイムには様々あり、SD524~525には最小スキャンタイムが、SD526~527には最大スキャンタイムが格納されています。

上記画像から色々なスキャンタイムを確認できるため見てもらえると嬉しいです。

また、特殊レジスタSDはコメントを打ち込むのがしんどいかと思います。

一度私も打ち込もうと思いましたが、時間が足りませんでした。

しかし、GX Works2にはサンプルコメントの流用というものがあり、特殊レジスタSD・SMやインテリジェントユニットのコメントを自動で反映してくれます。

この便利機能を下記に示します。

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サンプルコメント読み出し GX Works2

GX Works2立ち上げ
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プロジェクト➡新規作成
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PLC選定
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グローバルコメント
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Point.サンプルコメントを流用する場合、必ずグローバルコメントを開いて編集を選択する

サンプルコメントの流用
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実行画面
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コメント反映完了
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まとめ
・スキャンタイムはPLC一連の処理時間
・現在のスキャンタイムはSD520~SD521で確認できる
・特殊レジスタのコメントはサンプルコメント流用で簡単に反映できる

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