【上級編】N-L20シリアル通信制御概要について

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iQ-RシリーズのEthernetユニットRJ71EN71とN-L20のシリアル通信について紹介してきましたが、N-L20のシリアル通信って一体どのようなことができるのか、どのようなタイミングでバーコードリーダーで読み取った情報を手に入れるのかわからないと思います。

私が過去記事で紹介しましたプログラムについても、このN-L20のシリアル通信の概要を知らなければ、ただのプログラム丸写しとなってしまうため応用してプログラムを修正することが出来なくなってしまいます。

FA工場設備では様々な変更を持ちかけられるため、必要に応じてプログラムを修正しなければいけませんので、プログラムを理解するうえでも、この通信制御概要を理解するようにしましょう。

今回はN-L20シリアル通信制御概要について紹介します。

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N-L20 シリアル通信制御概要について

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N-L20 制御フローチャート
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Point.バーコードトリガーONで読み取ったデータはGP.BUFRCVで指定デバイスへ転送可能

バーコードトリガーをONしてバーコード情報を読み取った場合、GP.BUFRCV命令で指定したデータレジスタにデータを転送することが可能です。

ここで注意してもらいたいのは、バーコードトリガー"LON."を送信してからその他の制御コマンドは送っていけないことです。

読み取ったバーコード情報を更新してしまい、N-L20から返信コードが送られてきてしまいます。

ですので、バーコードトリガーをONしましたら一定時間は制御コマンドを送ってデータを更新しないようにして下さい。

RJ71EN71 ➡ N-L20 コマンド送信”LON."
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Point.コマンド送信はGP.BUFSND

N-L20 ➡ RJ71EN71 バーコード読み取り情報
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Point.バーコード読み取り情報はGP.BUFRCVで格納される

上記コマンド送信方法やバーコード読み出しプログラムは下記記事を参照して下さい。

PLC EthernetユニットRJ71EN71⇆N-L20通信プログラム参考例
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N-L20 コマンド通信概要
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Point.ターミネータは制御文[CR]にする

N-L20 コマンド通信手順
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Point.エラーフォーマットを確認する

N-L20 制御コマンド
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Point.エラー状態の取得とリセットのコマンドを把握する

まとめ
・バーコードトリガーONで読み取ったデータはGP.BUFRCVで指定デバイスへ転送可能
・ターミネータは制御文[CR]にする
・エラーフォーマットを確認する



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