【初級編】PLC(シーケンサ)のデバイスとは

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前回紹介しました 下記の"【初級編】GX Works2(三菱電機)の立ち上げ" が完了しましたら、次はプログラムを作成します。

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PLC(シーケンサ)のプログラムを組むうえで必要となるのがデバイスです。

デバイスは入力や出力などがあり、PLC(シーケンサ)には内部リレーMやデータレジスタDがあり、それらを用いることによって、入力・出力レジスタからPLC(シーケンサ)で内部演算を行うことができます。

PLC(シーケンサ)の内部演算を行うことができると、様々な制御を行うことができるようになり、タイミング調整を行うためのタイマーTや個数カウントを行うカウンタCやデータレジスタDでさらに複雑な制御を行うことができるようになります。

それらデバイスを扱う上で必要になるのは、どのような特性があるのか把握することです。

デバイス毎の特性を把握し、必要に応じてデバイスを使い、プログラムを自在に作成することが大切です。

プログラム作成の前に、デバイス毎の特性を把握するようにしましょう。

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【目次】

デバイスとは

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http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/products/faspec/detail.do?kisyu=/plcq&formNm=Q06UDHCPU
引用:三菱電機

上記画像はPLC(シーケンサ)のCPUの仕様となります。デバイスは、XやY,Mなど様々あります。
下記画像のソフトで記入したデバイスについて説明したいと思います。

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X0:入力デバイス

押しボタンやセンサーなどのON,OFFを判断することができます

自動運転を起動するためのボタンや搬送物を検出するためのセンサー、それらがONかOFFか判断することで、自動運転を起動したりコンベヤの駆動を止めたりすることが可能です。

入力デバイスをしないでプログラムを作成することはほとんどの生産設備では不可能でしょう。

必ず覚えるようにして下さい。

Y0:出力デバイス

ランプやモータなどのON,OFFを制御することができます

こちらも生産設備では絶対使用するものとなります。

シグナルタワーを点灯させたり、コンベヤ駆動を動かしたりすることが可能であり、この出力デバイス:YがPLC(シーケンサ)の演算結果を出力してくれるものとなっているため、シーケンサプログラムを把握するのはこちらを参照することで約8割可能です。

M0:内部リレー

内部(ソフト内)で使用できるリレーです。

入力でも出力でも使えるデバイスです。

主に、入力信号を自己保持するために使用し、自己保持した記憶をPLCプログラムにて演算処理させます。

この内部リレーによってPLCプログラムは様々な制御を行うことが可能となり、自己保持やフリップフロップというラダーの基礎動作を行うことが可能となります。

L0:ラッチ(停電保持)リレー

内部リレーと同様ですが、電源遮断してもON,OFFを記憶(ラッチ、停電保持)していることができるのが特徴です。

内部リレーも停電保持することが可能ですが、内部リレーはなるべく停電保持ではない方がよいかと思います。

トラブルが発生した時に、信号をOFFしたい場合が発生します。

その際に停電保持ですと電源遮断しても、ONを記憶していますのでトラブル復旧できないことが多々あります。

この停電保持可能なL0と内部リレーM0の使い分けは慎重に行いましょう。

T0:タイマー

T0に一定時間導通が確認できたらONします

一度でもOFFしたら再度0秒から計測します。

ST0というものもあり、これは積算タイマーで[RST ST0]でタイマーをリセットする必要があります。

D0:データレジスタ

16bitもしくは32bitで数値を格納することができます。数値比較や、タイマーやカウンターなどの設定値にすることができるなど、用途が多いです。

Z0:インデックスレジスタ

データレジスタや入力、出力デバイスなどのデバイスをインデックスレジスタに格納されている値分だけ前後させ参照することができます。

こちらはFOR~NEXT処理で良く使われるものであり、インデックス修飾という方法となります。

必要に応じて使用すると、プログラムステップ数の節約となります。

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終わりに

上記で説明したデバイスを多く使用しますが、z0に関しては使用してみないとわからないと思いますので後日詳細を説明します。様々な部分で使用しており、下記の応用事例でも多く使用されていますのでどこで使われているか考えてみて下さい。

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