PLC(シーケンサ)のプログラム設計はどのようにすれば良いか。
経験がない方、少ない方はプログラムの設計方法をよく知らないと思います。
実際、PLC(シーケンサ)のプログラム設計は、機械動作や生産の運用方法、機械およびヒューマンエラー時の復旧方法等、数多くの状況を考える必要があり、実績を積み重ねないとわからない点が多いと思います。
今回は、そのプログラム設計の手助けになればという形で、ある制御例を参考にプログラムの設計方法を説明していきます。
【目次】
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制御事例
上記画像の制御事例を考えていきます。
まず搬送物は段ボールです。動作の流れとして
1.段ボールは右側から流れてくる
2.エンドストッパー到着後、エアーシリンダのプッシャーで下流コンベヤへ段ボールを流す
という順序になります。
センサー位置決め
制御方法が決まりましたら、まずセンサーの位置を決めます。今回は能力を1個/minとします。その場合、センサーは搬送物到着のみで良いです。
搬送指令を検討
搬送指令とは、『搬送物をどこからどこまで運ぶ』や『機器をどのように動かす』かを決めるためのものです。
今回はL100(ラッチリレー)を使用します。
異常を検討
ここで発生すると考えられるのが2点あります。
・エアーシリンダの動作異常
・搬送物の詰まり異常
センサー位置を決めてから、異常をすぐ検討する必要があります。異常をすぐ検討する意味は、機械的構想が実現することができるのかを正確に判断するためです。
ここで機械的にできない構造だと後々機械構想を変更するということになり、非常に苦労することになるので注意しましょう。
デバイスマップ作成
搬送指令と異常が決まったら、それらをデバイスマップに反映します。
自分が分かれば、エクセルでも何でも良いです。私はエクセルでまとめています。
終わりに
デバイスマップに反映が終わりましたら、プログラム作成となります。デバイスマップまで作成できればプログラム設計は完了しましたので、プログラムの作成を進めて下さい。
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