C カウンタ回路は基礎であり、あなたはそれをないがしろにしていないですか?
使い方によっては様々な用途で使うことができ、その特性上セット・リセット優先回路を意図的に作成することで、簡単にワークピッチ検出を行うことも可能ですしセンサーのチャタリングタイマーで使用することも可能です。
また、あなたはCをカウント計測で使用するという認識で使用しているため、C=カウント計測で覚えているかもしれませんが、実際のソフト屋さんはカウント計測はD:データレジスタで行うのが一般的です。
今後、実際C:カウンタ回路をどのように使用するかは応用例で紹介するとして、今回は基本的なC(カウント)回路の使い方をGX Works3を使用して紹介しようと思います。
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C(カウンタ)回路 使い方
C:カウント OUT CPoint.OUT Cでカウント命令を使用できる
C:カウント 機能説明
C:カウント タイムチャート
Point.10回カウントを計測するとCがONする
C:カウントリセット タイムチャート
Point.リセット入力をONすると、CがOFFする
C:カウント使用例 リセット優先回路プログラム
Point.リセット優先回路はプログラムの下側にリセット回路を作る
動作解説
①SM412:1秒クロックでC0:カウントをUPさせる。
②OUT C0 K10 ➡ 10回計測されるとC0がONする
③C0がONするとC0のa接点でRST(リセット)する
④C0がONしたらD0をインクリメントする
ここで注意して欲しいのは、④のD0をインクリメントする前にC0がOFFしているので、D0はインクリメントしないのです。
プログラムの組み方にも依りますが、今回はこのようなプログラム構成でセット・リセットを紹介していきます。
1スキャンの重要性・特性を理解してもらうためですが、1スキャンを意識してプログラムを作るのと作らないのとでは天と地ほども差が出てしまうためです。
実用例でも今後紹介していきますが、1スキャンを駆使して様々なプログラムを作成していきますのでここで理解するようにしましょう。
C:カウント使用例 セット優先回路プログラム
Point.セット優先回路はプログラムの上側にリセット回路を作る
動作解説
①SM412:1秒クロックでC0:カウントをUPさせる。
②OUT C1 K10 ➡ 10回計測されるとC0がONする
④C1がONしたらD1をインクリメントする
③C1がONするとC1のa接点でRST(リセット)する
リセット優先回路と比べると、セット優先回路は③と④をひっくり返しただけに思えますが、理解してひっくり返しているのと理解せずただ私が出している情報を読んでいる人ではプログラム作成能力に差があります。
このセット優先回路では、③と④がひっくり返っているためD1がインクリメントしていきます。
ただ、1スキャンを考慮して③と④をひっくり返すだけでインクリメントできる・できないがあり、ラダープログラムの奥深さがこの1スキャンです。
皆さんも1スキャンを意識してセット・リセット優先回路をプログラムするようにして下さい。
まとめ
・10回カウントを計測するとCがONする
・リセット優先回路はプログラムの下側にリセット回路を作る
・セット優先回路はプログラムの上側にリセット回路を作る
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